その他
2021.09.22
確認のポイントは、低コストのインデックスファンドのラインアップがあるかどうかです。もし、特定の資産グループのインデックスファンドが揃っていなくても、無理に同じ運用対象の別のアクティブファンドで運用する必要はありません。その資産については確定拠出年金ではなく、自身が証券会社で運用している資産で代わりに運用するようにしましょう。
自身で運用している資産と確定拠出年金を合わせて、投資資産の配分を考えていくことを意識してください。
例えば、確定拠出年金は日本株100%で100万円の残高、証券会社の一般口座は先進国株式50%・新興国株式50%で合計100万円の残高であった場合、2つを合わせると、200万円で日本株50%、先進国株式25%、新興国株式25%というポートフォリオになります。
それぞれのアカウントでは資産グループが偏っていても、合計で見ればバランスがとれていることになります。合算した全体での比率が理想通りの資産配分になっていれば問題ありません。
商品選択の順番としては、まず確定拠出年金だけで理想的な資産配分をできる商品構成になっているかを確認します。その上で、足りない商品があれば自身で運用している資産で補いましょう。そうすれば、誰でも理想的な資産配分を実現することができるのです。
確定拠出年金には「企業型確定拠出年金(企業型DC)」と「個人型確定拠出年金(iDeCo)」の2種類があります。
企業型DCは、決まったルールに基づき企業が掛金を拠出するのが基本で、会社員の退職金制度の一環として位置付けられます。iDeCoは、個人が掛金の金額を決め、自身でお金を出して運用を行います。その際、拠出金は全額所得控除の対象にできるという税メリットもあります。
また企業型DCでも、従業員が一部掛金を上乗せできる「マッチング拠出」という制度が用意されているケースもあります。自分がどの制度をいくらまで活用できるのかを確かめ、最大限に活用するようにしましょう。