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2021.03.17

暗号資産(仮想通貨)の自動売買は万能?仕組みとメリット・デメリットをご紹介

暗号資産(仮想通貨)の自動売買は万能?仕組みとメリット・デメリットをご紹介

暗号資産(仮想通貨)の自動売買とは?

暗号資産(仮想通貨)投資では、暗号資産(仮想通貨)が安価な時に購入し、高価な時に売却することで利益を得ます。しかし、暗号資産(仮想通貨)は値動きが大きく、またさまざまな要素が絡み合って価格が変動するため、絶えずニュースをチェックしたり、暗号資産(仮想通貨)に関する知識や情報を集めたりする必要があります。

しかし、それでは一日中パソコンやテレビから目が離せません。仕事や家事をしながら、副収入を得る手段として投資を行いたい、という人には不向きです。また価格変化に一喜一憂することはストレスにもなります。このように、自身の判断で取引を行う「裁量取引」は時間も手間もかかり、また精神的な負担になってしまうこともあります。

そのような場合は、「自動売買」を用いるのも一つの手です。自動売買では暗号資産(仮想通貨)の取引用に作成されたアルゴリズム(ある一定の決められた手順やパターン手法)によってチャートを24時間分析し、適したタイミングで自動的、半自動的に売買を行えるため、取引にかかる手間を大幅に削減することができます。

自動売買の方法

暗号資産(仮想通貨)の自動売買を始める方法は大きく分けて2つあります。一つは市販の自動売買ツールを使う方法であり、もう一つはプログラムを自作する方法です。それぞれに必要な準備や注意点をご紹介しましょう。

自動売買ツールを使う

既成の自動売買ツールやアプリケーションはツールをインストールもしくはサービス登録し、必要があれば利用料を支払うことですぐに使用可能です。ツールによってさまざまな特徴がありますが、主な仕組みは以下のようになっています。

ツール内に売買用のbotやストラテジー(戦略)が複数用意されており、その中から自分が使うものを選択します。botとはロボットの略称で、自律的・自動的に人間に代わって操作や作業を行うプログラムを指します。このbotには一定の取引ルールが設定されており、そのルールに合致する状況になれば24時間いつでも自動的に取引を行います。

ツールによっては、botを自作・共有できたり、AIを搭載してbotが蓄積したデータを分析し、取引の判断材料にできたりするものもあります。自動売買ツールを選ぶ際には実績や料金形態はもちろんのこと、仕組みや特徴、ほかのツールとの違いもしっかり理解するようにしましょう。

プログラムを自作する

自動売買のプログラムを自作するためには、「API」を利用する必要があります。APIとはApplication Programming Interfaceの略で、「アプリケーションをプログラミングするためのインターフェース(接点)」という意味です。

このAPIを利用することで、ソフトウェアを第三者が開発した外部アプリと連結し、機能共有やコミュニケーションが可能になります。自動売買プログラムは、暗号資産(仮想通貨)の取引所が公開しているAPIを利用して作成します。

プログラムを自作するためにはプログラミングの技術や取引の知識が必要となります。初心者はまず自動売買ツールを使って、投資に慣れることから始めたほうが良いでしょう。

暗号資産(仮想通貨)を自動売買することのメリット

本来、自分でチャートやニュースをチェックしながら裁量取引を行う暗号資産(仮想通貨)投資において、自動売買をすることにはどのようなメリットがあるのでしょうか。主なメリットをご紹介します。

忙しい人でも取引しやすい

先ほどご紹介した通り、自動売買ではbotが自動(半自動)で売買を行うため、取引に時間を費やせない人でも暗号資産(仮想通貨)投資が可能です。

また、時間を気にせずに取引ができることも大きな魅力です。株式市場や為替市場は取引時間の制限がありますが、暗号資産(仮想通貨)の取引所は基本的に取引時間の制限はありません(取引所によっては、メンテンナンスなどで一時的に取引ができなくなる場合もあります)。

時間を気にせず取引できる点は便利ですが、休む間もなく価格の動向を確認し、取引を行わないといけないということでもあります。

自動売買を利用すれば、仕事や夕食、睡眠の時間を犠牲にしなくてもbotが休むことなく取引をしてくれるので、いつ金額が変動してもチャンスを逃すことなく効率良く売買ができます。

botが一定のルールに従って取引を行う

裁量取引を行う場合はある程度、暗号資産(仮想通貨)やトレードについての知識を学び、実際に取引を重ねて経験を積む必要があります。しかし、自動売買は専門知識と経験を持つプロにより、今までの知見や実績をもとに作成されたbotが判断や分析を行い、一定のルールに従って取引を行うため、裁量取引と比較するとそれほど知識は必要ありません。

また、botに任せることによって、感情に左右されない取引が可能となります。人は感情やその日の体調、自分が置かれている状況によって判断に狂いが生じがちです。

例えば所持している暗号資産(仮想通貨)の価格が大きく上昇すると、「まだ値上がりするはずだ」、と粘った末に利益確定のタイミングを逃してしまったり、体調が悪い、悩み事があるという理由から判断力が落ちてしまったりということが起こります。

しかし、botは一定のルールに従って取引を行いますので、感情が入る余地はありません。冷静な時に決めたルールの通りに動くため、常に安定した取引ができます。

複数の通貨を取引できる

自動売買ツールの中には、複数の暗号資産(仮想通貨)を取り扱っているものもあります。暗号資産(仮想通貨)といえばビットコインが先駆者であり最も有名ですが、ほかにもイーサリアムやライトコイン、リップルといった通貨が出回っています。複数の通貨に投資することで、価格下落のリスクを分散し、利益を得るチャンスを増やすことができます。

しかし、ただでさえ変動の激しい暗号資産(仮想通貨)のチャートを何種類もチェックするのは困難です。複数の通貨に対応している自動売買を利用すれば、それぞれのチャートを同時に確認でき、投資のタイミングを逃すことはありません。

複数の取引所で取引できる

自動売買ツールの多くは、複数の取引所に対応しています。複数の取引所で取引を行うことには、下記のようなさまざまなメリットがあります。

分散投資ができる

暗号資産(仮想通貨)の取引所には、サーバーダウンやハッキングといったトラブルのほか、取引所自体の倒産などのリスクがあります。複数の取引所で取引を行うことでリスクを分散させることが可能です。

通貨ごとに適した取引所を選べる

取引所ごとに取り扱う通貨やその価格は異なります。複数の取引所で取引を行うことで売買できる通貨の種類を増やせるだけでなく、取引する通貨や売買のタイミングを使い分けることで、なるべく損をしない運用が可能になります。

アービトラージ(裁定)取引ができる

先述の通り、通貨の価格は取引所によって異なります。それを利用して安い取引所で通貨を購入し、高い取引所で売却して利益を得る方法をアービトラージ(裁定)取引といいます。

アービトラージを行うにはパソコンに張り付き、取引所ごとの価格を確認しなければなりません。アービトラージによるリターンはさほど高くないため、効率の良い方法とはいえません。

しかし、自動売買を利用すれば、容易にアービトラージ取引が可能です。アービトラージは利益は小さいもののリスクも低いため、手堅く投資を行えます。

スマホを利用して取引できる

自動売買ツールの中には、スマホに対応しているものもあります。時間や場所を問わず、運用状況の確認や自動売買の停止、botの切り替えなどが手軽にできる点が大きなメリットです。

暗号資産(仮想通貨)を自動売買することのデメリット

自動売買はbotが一定のルールに従って自動的に取引を行うため、手間や時間がかからず効率的に投資ができるというメリットがあります。しかし、自動売買は万能のツールではありません。自動売買に頼り過ぎると大きな損失を被る場合もありますので、注意が必要です。自動売買のデメリットと、その対策をご紹介します。

完全に任せられるわけではない

投資に対する知識のない人は、自動売買ツールは何もしなくても自動的にお金を儲けてくれる魔法のツールであると勘違いしがちです。しかし、自動売買ツールを使用して取引を行う際にも、投資家自身の知識と責任が必要になります。

まず、自動売買ツールを使う際には、ロット管理やエントリー頻度などを指定したり、botを選んだりしなくてはなりません。裁量取引ほどではないにせよ、多少の知識は必要です。

また、一度設定が完了し、取引が始まるとつい放置してしまいがちです。しかし、投資に絶対はありません。後述の通りさまざまな要因で、急激に価格が変動する場合もあり、放置を続けていると、知らないうちに損失が膨らむ恐れもあります。

自動売買ツールに完全に任せきるのではなく、チャートやニュースをチェックして、場合によってはbotの切り替えや売買の停止などを自分の責任において行うようにしましょう。

急な価格変動に弱い

人の感情や周囲の状態に左右されることなく一定のルールに則って取引ができるというbotの長所は、価格が急激に変動する事態に遭遇した場合、短所に転じることもあります。

暗号資産(仮想通貨)はさまざまな要因で大きく価格が変動します。例えば金融情勢の変化や、要人等の言動、暗号資産(仮想通貨)に関係するニュースなどで、価格が高騰、急落する場合もありえます。

人であればニュースをチェックし、そうした情勢の変化や人の言動を追いかけることができますが、botにはそうした能力はありません。そのため、急な価格変動に対応できず、損失を出してしまうこともあります。

このような場合は自動売買と並行して、もしくは自動売買を停止して、裁量取引を行うことが有効です。そのためにも自動売買ツールに頼り切るのではなく、自分自身で情報を集める努力をしなくてはなりません。

利用料がかかる場合がある

既存の自動売買ツールを利用すると、利用料が発生する場合があります。利用料に見合うだけの利益が出ている場合は良いのですが、損失が出た場合、それに利用料の支払いが重なり、赤字が膨らむことになります。

自動売買ツールを利用する場合は利用料がいくらかかるかをしっかり確認することが必要です。

ツールの種類が少ない

暗号資産(仮想通貨)はFXと比較すると自動売買ツールの種類は多いとはいえず、選択肢はそう多くはありません。複数の通貨を取り扱っているツールの種類はさらに限られ、自動売買のメリットを活かしきることはまだ難しい状態です。

高額の自動売買ツールには詐欺被害が疑われるケースがある

特に利用料や販売価格の高い自動売買ツールは詐欺が疑われる場合があります。存在しない自動売買ツールの利用料という名目で投資家からお金をだまし取ったという事件が実際に起こっています。

自動売買ツールを購入する際には、公式サイトや口コミをしっかり確認し、信用できるものを選ぶようにしましょう。

まとめ

自動売買は裁量取引と比較すると時間や手間がかからず、知識がそれほどなくても取引をすることができ、また感情や体調に左右されずに取引ができるため、特に投資初心者には嬉しい投資法です。

しかし、自動売買ツールは放置していても自動的にお金を稼いでくれる万能のツールではありません。自動売買ツールをうまく使いこなすためには、暗号資産(仮想通貨)やその取引に関する知識や情報を得て、自分の判断や責任において取引を行う姿勢を持つことが大切です。

一定のルールに従い感情に左右されることなく取引を行えるbot、自分で情報を集め柔軟に思考や分析ができる人間、双方の長所を活かしあうことで、自動売買ツールの短所を補い、その機能を最大限に発揮することができるのです。

この記事を書いたスタッフ

OWNERS.COM編集部