資産運用
2025.12.24

2026年は午年。次の日曜日には、暮れの大一番である第70回 有馬記念(G1)が開催され、競馬への注目が一段と高まる時期です。こうしたタイミングで、「いつか馬を持ってみたい」という夢を現実に近づける方法があることをご存じでしょうか。
2025年10月から放送され話題となった日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」では競馬の世界が描かれていますが、実は一般のファンでも、無理のない範囲で馬主として競馬に関われる仕組みが存在します。
個人で1頭を所有するには数千万円の購入費に加え、毎月数十万円の維持費がかかるのが現実です。一方、一口馬主なら一口数万円から出資でき、競走馬の一部を共同で所有するという特別な体験ができます。
本記事では、馬主にかかる費用の内訳やクラブごとの相場をわかりやすく比較し、あなたに合った「馬主デビュー」の道を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事の目次
一般的に馬主になるには、馬の購入代金に数百〜数千万円、さらに毎月数十万円の維持費がかかります。そのため、かなりの資産がなければ個人所有は難しいといえるでしょう。
一方、一口馬主は1頭の競走馬を複数人で出資して共同所有する仕組みで、負担が大幅に抑えられます。

出資額は一口1〜10万円が中心で、月々の維持費も数千円です。賞金や引退時の売却益は、出資割合に応じて分配されます。
実際に馬を所有するという体験をすることで、日曜劇場「ザ・ロイヤルファミリー」で描かれるような競馬の世界を、無理のない範囲で楽しめるでしょう。
なお、馬主の収入や支出については「馬主の収入や支出は?馬は減価償却ができる!?」の記事をご覧ください。
一口馬主にかかる費用は大きく分けて4つあります。ここでは、以下の項目について詳しく紹介します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
一口馬主としてクラブの募集馬に出資するためには、そのクラブの会員になる必要があります。会員になると、入会金と月会費が発生します。
代表的なクラブの入会金と月会費は以下のとおりです。
| クラブ | 入会金(税込) | 月会費(税込) |
| シルクホースクラブ | 11,000円 | 3,300円 |
| キャロットクラブ | 22,000円 | 3,300円 |
| サンデーサラブレッドクラブ | 33,000円 | 3,300円 |
| DMMバヌーシー | 無料 | 880円/1口 最大金額3,520円/4口まで※ |
入会費や月会費は、クラブ運営や会員サービスの維持に使われる費用で、一口馬主の基本的な固定費といえます。
一口あたりの出資金は募集される馬の総額を口数で割って算出される、いわば「馬の購入費の持ち分」です。馬の権利を持つための費用で、初年度にまとめて支払います。
血統や生産背景・馬体の評価などによって総額には大きな幅があり、クラブによっては一口数万円から十数万円、あるいはそれ以上になることもあります。
維持出資金とは、競走馬を厩舎に預けるための預託料を出資者が按分(あんぶん)して負担する費用です。一口馬主か1頭所有かによって、毎月の負担額は大きく異なります。
| 所有スタイル | 預託料/維持出資金 |
| 一口馬主 | 維持出資金:数千円/月 |
| 1頭所有 | 預託料:約70万円/月 |
クラブによって徴収開始時期が異なるため、募集要項を確認しましょう。
保険料出資金は、競走馬のケガや死亡による損失に備えるための費用で、クラブが加入している保険の掛け金を出資口数に応じて会員が分担する仕組みです。
一口あたりの負担は比較的小規模で年1回の支払いが一般的であり、万が一のリスクを出資者全体に分散させる役割を担います。
馬主として必要な費用は、一口馬主か1頭所有かによって大きく異なります。ここでは、それぞれのケースについて見ていきましょう。
一口馬主にかかる費用は、クラブによって異なります。シルクホースクラブを一例に挙げると、初年度費用は以下のように計算できます。
| 入会金 | 11,000円 |
| 一口あたり出資金 | 90,000円※ |
| 月会費 | 3,300円/月×12ヶ月=39,600円 |
| 維持出資金 | 1,200円/月×12ヶ月=14,400円 |
| 保険料出資金 | 1,500円 |
| 合計 | 156,500円(約15万円) |
上記の方法で主要なクラブにおける平均的な価格帯を以下の表にまとめました。
| クラブ | 一口あたりの出資金 | 初年度費用目安 | 特徴 |
| シルクホースクラブ | 4〜20万円 | 約15万円 | 初期費用・維持費のバランスが良い |
| キャロットクラブ | 4.5〜40万円 | 約22万円 | コスパ良いが抽選激戦 |
| サンデーサラブレッドクラブ | 50万円〜375万円 | 約151万円 | 本格的で費用も高い |
| DMMバヌーシー | 1.4〜7.6万円 | 約5万円 | 費用最安、気軽に始めやすい |
初期費用は、クラブへの入会金と出資金が中心で、入会金は2.2〜3.3万円ほどのクラブが多いですが、DMMバヌーシーは無料です。
一口あたりの出資金は、数万円〜数百万円まで、選ぶクラブや馬の人気・素質によって大きく変わります。年間の費用目安は、クラブや出資口数によって数万円〜数十万円の幅はあるものの、1頭所有と比較すると安く抑えられるでしょう。
個人で1頭を所有する場合、競走馬そのものの購入費用が大きな割合を占めます。JRAによると、令和3年度で最も多く取引されている1歳市場において、平均価格は1,236万円で最高価格は3億3,000万円です。
加えて、飼養管理費(預託料)は月額60〜70万円程度、年間でおよそ700万〜800万円前後が目安です。このような費用以外にも、レース登録料や保険料・遠征費などの諸経費が加算されます。
個人が1頭の馬を所有するには、その費用が大きいため、ハードルが高いといえるでしょう。なお、JRAによると令和3年度における馬1頭の平均年収は796万円です。(JRA 馬主活動に伴う収入・支出 より)
結論からいうと、一口馬主が持つのは馬主資格ではなく馬の持ち分であるため、法律上の年収・所得要件は不要です。ここでは、一口馬主ではなく一般的な馬主に求められる要件について解説します。
馬主には個人・法人・組合の種類があり、それぞれの違いは以下のとおりです。

また、馬主として求められる所得や資産に関する要件は「どの種類の馬主になるか」また「中央競馬か地方競馬か」によって大きく変わります。中央競馬と地方競馬の要件を以下にまとめました。
| 種類 | 中央競馬の要件 |
| 個人馬主 | 今後も継続的に得られる見込みのある所得金額が過去2年いずれも2,000万円以上あること
継続的に保有する資産の額が1億円以上あること |
| 法人馬主 | ・法人について
資本金または出資の額が1,000万円以上であること ・代表者について 申請法人の資本金または出資の額の50%以上を出資していること。 今後も継続的に得られる見込みのある所得金額が過去2年いずれも2,000万円以上あること 継続的に保有する資産の額が1億円以上あること。 |
| 組合馬主 | 組合員数が3名以上10名以下であること
組合員全員について、今後も継続的に得られる見込みのある所得金額が過去2年いずれも1,000万円以上あること 組合財産として1,000万円以上の預貯金があること |
| 種類 | 地方競馬の要件 |
| 個人馬主 | 原則として、直近年における所得金額が500万円以上であること |
| 法人馬主 | ①払込済資本金又は履行済出資の総額が300万円以上であること
②直近2年の決算が連続して赤字となっていないこと ③直近の決算において債務超過となっていないこと ④法人の代表者の年間の所得金額が、個人馬主の経済的要件を満たしていること |
| 組合馬主 | ①組合名義(代表者氏名を併記したもの)で300万円以上の定期預金があること
②原則として、組合員各々の直近年における所得金額が300万円以上であること |
「中央の個人馬主」「地方の法人馬主」など、どの形を目指すかによって、必要とされる年収・資産レベルは異なります。中央競馬より地方競馬のほうが全体的に要件は緩めに設定されています。
馬主の世界をより身近に楽しむなら、一口馬主という選択肢が最も手軽です。一口馬主はクラブに入会し、複数人で1頭を共有する仕組みのため、出資金は一口数万円から、月々の会費・維持費も合わせて数千円〜数万円程度に収まります。
一方、個人で1頭を所有する場合は馬の購入代金だけで数百万円〜数千万円、さらに預託料など維持費として毎月数十万円単位の出費が継続的に発生します。
加えて、馬主になるための年収要件も高く、ごく一部の富裕層向けの世界といえるでしょう。
なお、不動産クラウドファンディングと一口馬主は、どちらも高額資産を小口で保有できる点で共通しています。

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