クラウドファンディング
2023.05.05
投資で失敗しないためには「勉強」が大切。これは、近年注目の「不動産クラウドファンディング」も例外ではありません。少額投資ゆえに気軽に始めやすいという点は不動産クラウドファンディングの魅力の一つですが、仕組みを理解せずに投資すると損失を被る恐れもあります。本稿にて、不動産クラウドファンディングのおすすめの勉強方法を見ていきましょう。
この記事の目次
不動産投資型クラウドファンディングとは、運営事業者がインターネットを通じて集めた資金をもとに、不動産の取得・運営を行う投資方法です。
1万円という少額から不動産に投資でき、その不動産から得られる家賃収入などの収益が投資金額に応じて分配されます。投資家の立場からすると、少額で不動産投資できることに加え、管理・運用をすべて運営事業者に任せられる点がメリットです。
また、不動産クラウドファンディングは誰でも投資可能であり、始めるにあたって何らかの資格を取得する必要はありません。
とはいえ、資格取得に向けて勉強することで投資への理解度が深まるため、勉強して損はないでしょう。投資への理解度が深まると自分で収支シミュレーションをしたり、今後の不動産市況を判断したりする際に役立ちます。
不動産クラウドファンディングを学ぶための、おすすめの勉強方法は以下の3つです。
本は著者の知見が体系的にまとまっており、多くの情報を得られます。また、無料のインターネット情報と違い、お金を払って本を購入することで、学ぼうとする意識が強くなるためおすすめです。
なお、不動産に関する法令や税制は日々変化するため、なるべく出版日が新しい本を読むといいでしょう。実際に不動産クラウドファンディングに関連する「不動産特定共同事業」は、平成25年と平成29年に改正されています。誤った情報を取得しないためにも、本を選ぶ際には情報の鮮度を重視しましょう。
YouTubeは動画で学習できる上に図解で説明しているコンテンツも多いため、活字を読むのが苦手な方に向いています。また、YouTubeは最新情報を動画にすることで再生数が伸びることもあるので、法改正などタイムリーな情報を発信している方が多いです。そのため、本よりも情報の鮮度に優れているといえます。
不動産クラウドファンディングのセミナーに参加すると、プロから見た現状の不動産市況やクラウドファンディングに関するポイント・注意点を学べます。
また、クラウドファンディング会社の社長の話を聞けたり、質問できたりする機会もあるため、よりレベルの高い情報を収集したい方はセミナーに参加してみましょう。セミナーでは横のつながりもできやすく、投資仲間と出会うきっかけにもなります。
不動産クラウドファンディングを学ぶのにおすすめの本は、以下の3冊です。
―2022年刊行、不動産クラウドファンディング検証チーム|fill.media、Kindle版
不動産クラウドファンディングの仕組みや事業者にとってのメリット、投資家にとってのメリットが詳しく解説されています。不動産クラウドファンディングのリスクや、それを抑える方法についても解説されているため、これから不動産クラウドファンディングを始めたい方におすすめです。
――2021年刊行、「不動産の辞書」管理人シマ(著)、Kindle版
現物不動産やREITと比べた不動産クラウドファンディングの特徴、おすすめできる不動産クラウドファンディングサービスが詳しく解説されています。投資対象を不動産に絞っているものの、現物不動産、REIT、クラウドファンディングのうち、どれに投資するべきか悩んでいる方におすすめです。
――2014年刊行、 脇本和也(著)、秀和システム
不動産クラウドファンディングを理解するうえで重要な仕組みである「不動産ファンド」について詳しく解説されています。複雑に感じる不動産ファンドの仕組みや、資産運用会社の役割を知りたい方におすすめです。
不動産クラウドファンディングを始めるにあたって仕組みを理解せずに投資すると、損失を被る恐れもあるため勉強は必要です。
不動産クラウドファンディングの勉強方法は、本やYouTube、セミナーへの参加など、さまざまですが、共通して言えることは「最新の情報に触れる」のが重要ということ。法令や税制は日々変化するため、最新の情報に触れて不動産クラウドファンディングへの理解を深めましょう。