記事

不動産投資

2025.09.03

働く女性に人気!少額から始める堅実な不動産投資入門

働く女性に人気!少額から始める堅実な不動産投資入門

「投資」は男性向きの印象がありますが、最近では働く女性の投資家も増えています。低金利の貯蓄を続けるより、高利回りの投資にチャレンジしたほうが手元に残る資産が大きくなることに気付けば、投資への不安は払拭されることでしょう。まずは、初心者でも安心して取り組める不動産の少額投資から始めてみてはいかがでしょうか。

女性が不動産投資を始める理由

「男女雇用機会均等法」が施行された1986年以降、女性の社会進出は加速の一途を辿っています。以前は「男は外で働き、女は家を守る」が一般家庭の典型でしたが、やがて「夫婦共働き」が主流になると、「一人のほうが楽」と独身を選ぶ女性も増えてきました。しかし女一人で生きていくとなると、不安なことも多々あるようです。

 

社会人10年目のA美さん(34歳)。20代は仕事を覚えるために必死で働き、30代になると昇格して給与もアップ、毎月預金ができるようになりました。お小遣いも増えたので、週末はSNSで話題のスイーツ店を巡り、有給を取って海外旅行へ出かけるなど贅沢三昧。しかしまだ30代、こんな暮らしを続けていたらいずれ破綻してしまいます。

 

ずっと独身だったら、家族の生活費や教育費、老後資金など考える必要はありません。とはいえ、自分自身の将来設計や、親の介護負担などは考えておかねばなりません。A美さんはこれまで「結婚、独身、どっちに転んでも預金しておけば大丈夫」と考えていましたが、現在の銀行金利では思いのほか貯蓄が増えません。そこでA美さん、「やっぱり投資をやらなきゃダメか」と思い立ちます。

 

投資といって最初に頭に浮かぶのは「株式投資」ですが、ビギナーにとってはハードルが高く、景気動向が読めないと儲からないと聞きます。「国債」はどうでしょう。元本保証されているので安心ですが、銀行預金よりほんの少し多い程度の利子しか得られません。

 

「FX投資」はスマホやパソコンからずっと目が離せないイメージがありますし、ベテランでも大損してしまうことがあると聞きます。「不動産投資」は他の投資と違って長期的に安定収入が得られるようですが、賃貸物件購入に大金がかかるし、会社勤めなので賃貸管理もままなりません。

 

大きな損失リスクが少なく、かつ低い掛金で、会社勤めしていても安心して取り組める投資はないものでしょうか。探してみると、A美さんにぴったりな資産運用法「不動産クラウドファンディング(以下、不動産クラファン)」が見つかりました。不動産クラファンは、わずか1万円の掛金から始められる新しい形の不動産投資です。「フレンチディナー1回分の金額で始められるので、投資初心者でも気軽にチャレンジしやすいのが魅力です。少額投資であるものの、年利回りは3~8%と銀行利子よりかなり高めです。そして何より、不動産という「現物資産」への投資であることが最大の安心材料になります。

 

リスクを均衡させる物件の選び方

「わずか1万円で始められる」といっても、一般的な不動産投資と同じように投資物件選びは重要です。

 

不動産クラファンにおいては、投資物件のことを「ファンド」と呼びます。投資家は、対象のファンドが入居者を引き付ける魅力を持っているか見極めたうえで投資を行います。最寄り駅まで徒歩何分か、スーパーマーケットやコンビニエンスストアは近くにあるか、間取りはシングル向けかファミリー向けか、新築か、中古なら築何年か、過去に必要なメンテナンスは施されているか、家賃設定は適切かなど、入念に調査します。

 

男性向きの印象が強い投資の世界ですが、女性ならではの視点や感性を生かせる面もあります。たとえばファンドの立地が「なんとなく怖い」「住みたくない」と女性が感じるような場所は、入居者も敬遠する可能性があるでしょう。物件ばかりでなく、ファンドの運営会社についても「この会社なら信頼できる」と感じられるところを選べば良い結果が得られるかもしれません。もちろん運営会社の財務状況や過去の実績など、数値や履歴でその信頼性を裏付けられるに越したことはないでしょう。

 

ファンドはバラエティに富んでいます。都心に建つ一棟マンションやオフィスビル、地方都市のショッピングモールや物流倉庫、データセンター、ホテル、さらには太陽光発電施設まで。立地や用途だけでなく、運用期間や利回りの条件設定もファンドによりさまざまです。ファンドごとにリスクも異なります。マンションなどの居住用ファンドは、室内設備が古くなると人気が落ち込むのでリノベーション費用がかさみがちです。一方、ショッピングモールなどの事業用ファンドは、入居テナントが経営不振に陥ると家賃滞納や早期退去されるリスクが高めになります。これらのリスクをうまく回避するためには、それぞれ属性が異なるファンドに分散投資すればよいのです。そうすれば、片方が低調でも、もう片方が好調であればマイナス収支にはなりません。

 

働く女性のための「投資タイプ診断」

投資に対する考え方は人それぞれ。将来のために着実に資産を増やしたい人もいれば、少しリスクをとって積極的に増やしたい人もいます。ここでは、女性の投資に対する考え方を3つのタイプに分類し、それぞれにおすすめのファンドをご紹介します。

 

「コツコツと安定収入を得たい人」⇒A

「長期間まとまった金額の副収入が欲しい」⇒B

「リスクを抑えて、1年未満で利益確定したい」⇒C

 

A:「ローリスク・ローリターン」タイプ

利回りが低くても着実に安定収入が得られるファンドへの投資が向いています。ファンドはマンションなどの居住用物件で、優先出資(事業者より先に投資家が利益を得られる)かつ劣後出資率(出資額に対する保証割合)の高いファンドを選ぶと良いでしょう。

 

B:「ローリスク・リスクヘッジ」タイプ

利回りがやや高めで運用期間1年以上のファンドへの投資が向いています。ファンドは高収益が見込めるショッピングモールや、長期の固定価格買収で安定収益が見込める太陽光発電施設など、属性が異なる物件への分散投資をお勧めします。一方で、「ローリスク」ではありますが元本保証はありません。また長期運用型は、途中解約ができないケースが多いため、資金が拘束されることを理解しておく必要があります。利回りや配当の頻度(例:半年に一度、年一回など)はファンドごとに異なるため、キャッシュフローの設計も重要になります。

 

C:「ミドルリスク・ハイリターン」タイプ

利回りが高く運用期間1年未満のファンドへの投資が向いています。たとえば、利回り10%のファンドに100万円出資すれば、運用期間終了時には約10万円の分配金+売却益の可能性のほか、ファンド不動産の売却益(投資割合)が得られます。投資対象は、再開発エリアの商業施設やバリューアップ(物件の価値向上)を狙った築古ビルなど、短期的な収益改善や価格上昇が期待できる不動産が中心です。

自分に合った投資スタイルを見つけよう

将来への備えとして「貯金だけでは不安」と感じる女性が増える中、不動産クラファンのような少額から始められる投資が注目されています。1万円からの投資が可能で、利回りは年3〜8%と銀行預金を上回り、現物資産への投資という安心感も魅力です。

投資といっても一律ではなく、「安定収入を得たい」「副収入を増やしたい」「短期で利益確定したい」など目的に応じた選択が成功のポイント。不動産クラファンは物件の立地や用途、運用期間など条件も多様で、複数ファンドに分散投資することでリスクも軽減できます。女性ならではの視点を活かしながら、自分に合ったファンドを選んで、無理なく資産形成を始めてみてはいかがでしょうか。