クラウドファンディング
2025.07.22
終身雇用の崩壊、老後の不安…現代社会では「副業」が当たり前になりつつあります。本業とは別に収入の柱を持ちたいけれど、時間もスキルもないと諦めていませんか? 実は「不動産クラウドファンディング」と「副業」を組み合わせることで、効率的に副収入を増やし、賢く資産を形成するライフスタイルを設計できます。この記事では、時間がない人でも副収入を最大化できる具体的な方法を紹介します。
この記事の目次
近年、日本では副業を推奨・容認する企業が増加しています。特に2018年の「副業元年」以降、副業に関する規制が緩和されたこともあり、多くの企業が副業を認める方向へと進んでいます。
日本経済団体連合会が2022年に行った「副業・兼業に関するアンケート調査結果」によると、大企業ほど副業を容認する傾向が強く、特に従業員5,000人以上の企業では副業を認める割合が83.9%に達しています。 また民間企業が行った副業に関する定量調査では、従業員数10人以上の企業の60.9%が「全面的に容認」または「条件付きで容認」と回答しており、前年比5.9ポイント増加となりました。
では、なぜ企業側は副業を推奨・容認するのでしょうか。企業が副業を認める理由としては、以下のような点が挙げられます。
●従業員のモチベーション向上:副業を通じて新しいスキルや経験を得ることで、本業への意欲が高まる。
●優秀な人材の確保・定着:副業を認めることで、従業員のキャリア形成を支援し、離職率の低下につながる。
●労働力不足への対応:特に地方企業では人材不足が深刻化しており、副業人材の活用が重要視されている。
●多様な働き方の尊重:従業員のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を提供することで、企業の魅力を高める。
政府も、急速な少子高齢化による労働力不足が経済成長へ与えるマイナスの影響を懸念し、副業の普及に向けた環境整備を進めています。2027年度には、希望者全員が原則として副業を行える社会の構築を目指す計画です。
働く側にとっても、昨今の物価上昇や老後への不安から、副業で収入を得るメリットは大きいでしょう。
しかし、副業解禁の流れが進む一方で、副業者を受け入れる企業の割合は24.4%と低く、実際に副業を始めるには難しい面もあるのが現状です。さらに、「ダブルワークは体力的に無理」「他の仕事をする時間がない」という人も多いのでは。
本業以外に収入を得たいけれど、時間や体力の制約で働けない場合、人が働くのではなく、お金に働いてもらう「投資」という選択肢があります。しかし、投資と一言でいっても元手となる資金が必要です。「お金がない」という人もいれば、「せっかく貯めた資金を投資に回すのは怖い」という人もいるでしょう。
そこで注目したいのが、1万円という少額から始められ、比較的安定したリターンが期待できる資産運用法として、「不動産クラウドファンディング」です。
安定的な資産運用法の一つとして不動産投資がありますが、「区分マンション投資」や「一棟アパート投資」などは初期投資額が大きく、投資のハードルが高いのが一般的です。少額から不動産に投資できる手法としてJ-REITもありますが、市場で価格が日々変動するリスクを伴います。
これらのデメリットを補い、少額から不動産に投資できる方法が「不動産クラウドファンディング」。事業者がインターネットを通じて多くの投資家から資金を集め、その資金で不動産を取得・運用し、得られた利益を投資家に分配する仕組みです。
不動産クラウドファンディングには、時間や手間をかけずに資産形成を目指せる以下のような特徴があります。
1万円程度から投資できるため、初心者でも始めやすい。
物件の管理や運営は専門業者が行うため、投資家には運用の負担が少ない。
複数のプロジェクトに分散投資することで、リスクを軽減できる。
年利3%〜10%程度の案件が多く、銀行預金よりも高いリターンが期待できる。
一方で、「投資期間中は原則として途中解約ができない」というデメリットもあるため、注意が必要です。
人口が減っていくなか、マンションや商業ビルへの投資には不安を感じる人も多いでしょう。しかし、不動産クラウドファンディングの成功事例を見ていくと、社会課題の解決や高い利回りを実現した事例が多数あります。
●待機児童問題を解決するために、クラウドファンディングで約8,000万円を調達し、東京都内に認可保育園を建設。1年目から定員の95%以上が埋まり、近隣の待機児童数は前年より15%減少。安定した賃料収入により、年利6〜7%台の分配実績を出しました。
●未来の人材育成を目的としたプログラミングスクール併設型の教育施設プロジェクトに、クラウドファンディングで5,500万円を集めて開発。開業後2年で延べ1,200人超の受講生を受け入れ、地元企業との連携も進展。投資家には年利5.5%の安定したリターンが提供されました。
●地方創生の一環として、使われなくなった旧中学校をリノベーションし、宿泊施設へ転用。クラファンで約1億2,000万円を調達し、開業1年目で稼働率75%超を記録。地元の雇用創出(正規・パート合わせて20名以上雇用)にも貢献し、地域の観光収入増加につながりました。
●環境負荷を軽減するため、郊外型物流施設の屋上にメガソーラー(太陽光発電)設備を設置。クラウドファンディングで1億5,000万円を集め、年間発電量は約80万kWh(一般家庭約220世帯分)を記録。20年間の売電契約により、長期的に年利6%前後の安定した配当が見込まれています。
これらの事例は、不動産クラウドファンディングが単なる投資手段ではなく、社会的な価値を生み出す可能性を秘めていることを示しています。
副業を始める目的は、単にお金を稼ぐことだけではないはずです。趣味の時間を充実させたり、家族との時間を大切にしたり、将来の不安を解消したりと、その先にはあなた自身の「理想のライフスタイル」があるのではないでしょうか。
不動産クラウドファンディングが提供するのは、単なる利回りだけではありません。あなたが本業や大切なことに集中している間にも、資産が育っていく「時間的なゆとり」と「精神的な安心感」です。
まずは無理のない範囲で、ご自身のライフプランに合った資産運用のひとつとして、不動産クラウドファンディングを検討してみてください。お金に働いてもらうという新しい視点を持つことが、あなたらしい豊かな人生を実現するための、賢い選択となります。